札幌市のイラストレーター 前田麦さんが仲間と立ち上げたアートプロジェクト「Ribbonesia(リボネシア)」の作品が、札幌パルコのリニューアルを飾った。ダークな色調のリボンで作られた、祈祷師や魔術師のようなマスクが、従来のリボネシア作品のかわいい印象を塗り替える。札幌パルコ正面や札幌駅大通地下歩行空間に登場するやいなや、来店者や通行人の注目を集めた。
札幌パルコの刷新は、パルコが8月下旬から実施した、全国19店舗の改修の一環。札幌ではファッション雑貨を強化、渋谷パルコで支持を集めるカルチャーフロア「渋POP」を導入した。
企画の立ち上がりは6月前半頃だった。オリエンで求められたのは「インパクトがあり、誰が見てもかっこよく、ちょっと不思議なクリエイティブ」。議論を重ね、「新しい自分探しの冒険」というテーマを設定、「Adventure withRibbonesia いままでの自分、新しい自分」というコンセプトを導き、マスクと人間の顔とが重なるメインビジュアルが生まれた。