「緑はなくても風は吹く。」(2012年、磯島拓矢・平山浩司)他
「言葉の埋蔵量が足りない」。入社したての頃、部署の若手を集めたコピー研修で講師のCDから言われた一言です。以降この言葉は、私にとって越えるべき高い壁で、迷った時の拠りどころで、逃れられない呪いになりました。同時に、埋蔵量の多い言葉を書ける人に強烈な憧れがあります。特にそれを感じられるのが、ボディコピー。偶然では絶対に書けない、太い背骨と思考の凝縮がある文章。いい機会をいただいたので、思わず心が正座した「ボディコピーの中の1行」の話をします。