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心に残ったプレゼン術

架空の国「カリブーン共和国」で南国のゆるい気分伝える

永井勝也(キリンビール)

キリンビール カリブーン/「登場」篇


カリブーン共和国で絶大な人気を誇るレゲエミュージシャン、ミスターCBRが、南国のビーチで「ブ~ンブ~ン...♪」と陽気な歌を口ずさむ。印象的なメロディが耳に残る、今年5月にキリンビールより発売されたラムと果汁の"南国系ゆるシュワカクテル"「キリン カリブーン」のテレビCMは、"架空の国カリブーン共和国で流れているCMを、そのまま日本でオンエアした"という設定。

ラムと南国産フルーツの果汁で作られたカクテル カリブーンは、「ただ美味しいだけじゃなく、飲むことで南国にいるようなポジティブな陽気で楽しい気分になれる商品」だとキリンビールの永井勝也さん。広告をつくるにあたって重視したのも、商品が持つ"気分"を伝えることだ。

そのため、あえて"キリンらしくない"広告にしようと考えた。「多くのお酒は、ある国や地域の中で民族酒として生まれ、飲まれてきたものです。だから新たな商品を展開するときは、そのお酒の背後にある文化やスタイルをエッセンスとして取り入れると、ブランド自体が独自のポジションを築き上げることができます」と永井さんは話す。キリンらしい「まじめ、品質本位、こだわり」というイメージを捨て、南国のゆるい気分が伝わるCMを目指した。

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