昨今、「マーケター」という言葉が様々な場で使われるようになりました。その言葉が意味する範囲は広く、どのような実務を行っているのか実態が掴みづらくなっています。今回の特集では、「事業会社内で、特定のブランド・事業を対象にマーケティング実務を実行する人」を対象にアンケートを実施。時代の変化、消費スタイルの変化に左右されずに、支持され続けるブランドをつくるために、どのような役割を担っているのか。今日的な「マーケティング実務の内容と範囲さらには課題」について考えていきます。
BRAND 37 シャウエッセン(1985年~)
日本ハム
マーケティングの活動方針・コンセプト
1985年の発売以降、シャウエッセンはあらびきウインナーというジャンルを確立しました。パイオニアとしてそのカテゴリー市場が拡大するように、さまざまなメニュー提案を行うなど常に新しい提案を行ってきました。
ブランドが抱える最大の課題
若年層ユーザーの獲得。購入者の過半数が50歳以上とユーザーの高年齢化が進んでいます。そこで若年層獲得のため、新テイストの発売や、昨今の時短ニーズに応えるため電子レンジ調理解禁という取り組みを実施。
特に注力している施策
●マス広告(商品プロモーションが主目的)
●Web広告(商品プロモーションが主目的)
●販売促進
注目の消費トレンド
❶2020年東京オリンピック
❷SDGs
❸消費税増税
BRAND 38 ニベア プレミアムボディミルク(2011年~)
ニベア花王
マーケティングの活動方針・コンセプト
今秋、なりたい肌に合わせて選べる4タイプに刷新した「ニベア プレミアムボディミルク」シリーズ。「こだわる大人の女性のための上質なボディケア」をコンセプトにマーケティング活動を展開していきます。
ブランドが抱える最大の課題
シリーズとしてのブランド価値の最大化と個別商品の差別化。強いブランド資産を活用しつつ、各々の商品特長をいかに伝達していくかが課題。
特に注力している施策
●マス広告(商品プロモーションが主目的)
●Web広告(商品プロモーションが主目的)
●SNS
注目の消費トレンド
❶東京オリンピック関連消費
❷オムニチャネル
❸ESG
BRAND 39 メナード フェイシャルサロン(2003年~)
日本メナード化粧品
マーケティングの活動方針・コンセプト
丁寧なカウンセリングをもとに、お一人おひとりのために選んだメーカーならではの粧材や繊細なハンドテクニックによって肌へ、こころへ働きかけ、内面から輝くような真の美しさへみちびく。
ブランドが抱える最大の課題
フェイシャルサロンの認知拡大とフェイシャルサロン実店舗へのお客様の来店促進。
特に注力している施策
●販売チャネル戦略(既存チャネルへの対応)
●マス広告(商品プロモーションが主目的)
●Web広告(商品プロモーションが主目的)
注目の消費トレンド
❶東京オリンピック
❷消費税増税
❸キャッシュレス