オフラインの広告メディアは効果の可視化が難しいが、中でも交通OOHメディアは測定方法や効果指標など、科学的に解明されていない部分も多かった。しかし、近年のテクノロジーの進化によりこの状況が変わりつつある。ジェイアール東日本企画に話を聞いた。
交通広告における広告到達率の共通指標化
効果が可視化しやすいデジタルメディアによる広告活動が広がってきた一方で、オフラインの広告活動についても効果の可視化を求める声はますます強まっている。ジェイアール東日本企画の星野雅央氏は、交通広告について2013年5月から交通広告業界全体で広告到達率の共通指標化を目指す取り組みが始まっていると語る。
掲出前に広告到達率を推定するというもので、この指標から推定広告到達人数を算出することが可能となる。1200素材を超える車内広告の効果測定結果(ネット調査)に基づいてモデル式を開発し、公表している。
推定広告到達率は、中づりやドア横といったユニット、サイズ、業種などの広告到達率に影響を与える属性をモデル式に当てはめて算出する。この計算は、各ユニットの標準値から個々の属性に与えたスコアを差し引きするだけでよい。今後は駅メディアについても同様に共通指標化を目指すという …
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