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理念に対する共感がカギ 社員の元気をつくるコミュニケーション

社員のブランド理解を深めた、バスクリン「銭湯部」

高橋正和氏(バスクリン)

入浴剤大手メーカー、バスクリン。公認部活動「銭湯部」の活動が、社内のモチベーション向上やブランド理解の促進につながり、また社外へもお風呂・銭湯文化の魅力を発信している。銭湯部部長の高橋正和さんに、銭湯部の活動について聞いた。

バスクリン 販売管理部 リーダー 高橋正和氏

ルーツに立ち返るための挑戦 「銭湯部」は部員4人で始まった

バスクリンは、生薬研究を礎に1897年に日本で初めての入浴剤「浴剤中将湯」を生み出しました。この入浴剤は当社の前身である津村順天堂の社員が婦人薬"中将湯"を製造する際に出る生薬の残りカスを持ち帰りお風呂に入れたところ、体が温まったり、湿疹が良くなったことから製品化し、銭湯に向けて販売しました。当時この入浴剤を使用した銭湯は、「中将湯温泉」として親しまれたのです。

その後、内風呂の増加とともに日本の入浴文化も変化し、銭湯の数も、1989年に比べ、この20年で約4分の1にまで減少しています。銭湯だけでなく、その他の入浴施設の数も減少しており、10~20年後には日本の良き入浴文化が失われていってしまう危険性がありました。

そこで、2015年4月に発足したのが「バスクリン銭湯部」。元々当社には会社公認の部活動が活発に行われていることもあり、私を含めた20代の社員を中心に4名で立ち上げました。銭湯は入浴剤が広まることになった原点の場であり、当社のルーツです。「そんなルーツに今一度立ち返ろう」「部活動を通じて銭湯の活気を取り戻すことに一役買いたい」という思いが「銭湯部」設立の背景にはあります。

活動を始めて3年目、部員は部署や役職の垣根を越えて10名程度まで増えました。部活立ち上げの際には、オリジナルのロゴを制作。ロゴは地球と銭湯の湯気をイメージしています …

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