広告マーケティングの専門メディア

           

時代を拓く45社のブランド構想

若手クリエイターに提案の場―ドコモが始めた、刺さるアイデアを生み出し続ける取り組みとは?

NTTドコモ

2014年11月にNTTドコモ(以下、ドコモ)が公開した、プロモーションWEB動画「3秒クッキング 爆速エビフライ」篇は、再生回数が1600万回を超えるなど、大きな反響を呼んだ。若手クリエイターからの自由な提案の場をつくったことで実現したという本企画。ドコモでは「爆速エビフライ」的なクリエイティブを定着させるための取り組みを始めている。

広告会社に出向き、クリエイターとディスカッションを重ねる。

クリエイターが自由にアイデアを提案

11月某日、ある広告会社の会議室にNTTドコモ・プロモーション部の深田大介氏の姿があった。深田氏が議論を交わす相手は、広告会社のクリエイターたち。ドコモでは2016年に入ってから、よりお客さまに伝わるクリエイティブの制作、クリエイターとの関係づくりなどを目的に、クリエイターを巻き込んだ取り組みを実施している。

4月、7月と開催し、編集部が取材に訪れた11月が3回目。3回目はサン・アド、カケザン、NTTアド、博報堂、東急エージェンシー、アサツー ディ・ケイ、ライトパブリシティ、新東通信から参加があった。コンペティションとは言え「プロジェクトを通じて、クリエイターの人たちにドコモのファンになってほしい。ドコモと仕事がしたいと思ってもらえる関係をつくりたい」というのが深田氏の想い。そこで最終プレゼンに至るまでにオリエン、そしてプレゼン前にアイデアの種をクリエイターから話してもらい、ドコモ・プロモーション部メンバーとディスカッションする機会を設けている。

あえて会場をドコモ本社とせず、自分たちが出向くこともプロジェクトの肝と深田氏が考えていること。同氏は「アウェイな環境だと身構えてしまって、どうしても本音で話してもらえなくなってしまう。またクリエイターの方たちはとても忙しいので、こちらから出向くほうが、より多くの方に参加をしてもらえるから」と話す。

深田氏が、このプロジェクトを始めたきっかけは2014年に制作した …

あと72%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

時代を拓く45社のブランド構想 の記事一覧

編集部が注目する次世代のデジタルマーケター36人(1)
スタバが始めた、WEBメディアのビジネスモデルを変える挑戦
約30名の社内クリエイターがデジタルも店舗も全てを制作
BtoCビジネスにとって、IoTとは?
VRが実現する、「空間の共有」という新しいコミュニケーション
若手クリエイターに提案の場―ドコモが始めた、刺さるアイデアを生み出し続ける取り組みとは?(この記事です)
トヨタ、オープンイノベーションプログラムの狙いとは?
IT活用歴は15年目へ―顧客思いの回転寿司、その進化は止まらない
搭乗前・搭乗中・搭乗後...カスタマージャーニー全体で顧客体験の質を向上する
何が最適かを決めるのは、企業ではなくお客さま
メーカー発のサービス開発に挑む
どうする?デジタルマーケターのキャリアデザインー4人の先駆者が徹底議論!
企業資産を生かしたワントゥワンのブランド体験
デジタル空間における「宅急便」ブランドの存在感を高める
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する