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2016年の社会事象をコミュニケーション視点で振り返る

企業資産を生かしたワントゥワンのブランド体験

資生堂

資生堂は2016年9月、新たなブランド「PLAYLIST(プレイリスト)」を発表した。同社のヘア&メーキャップアーティストが一人ひとりの顔立ちやリクエストに合わせてメーキャッププランを作成、そのメークに必要なアイテムを購入することができる。この新しいブランド体験は、今、資生堂社内で次々と生み出されようとしているイノベーションを象徴する存在となっている。

資生堂 ビューティークリエーション部 ビューティークリエーションセンタークリエーション企画推進グループ グループマネージャー
本多悟郎(ほんだ・ごろう)氏

1992年入社。SHISEIDO THE MAKEUP・イプサのマーケティング担当、マキアージュのブランドマネージャーを経て現職。

同 ビューティークリエーションセンター トップヘア&メーキャップアーティスト
岡元美也子(おかもと・みやこ)氏

1985年資生堂入社。1998年から2003年まで5年間、ニューヨークに駐在。現在もニューヨークコレクションでは、多くのメゾンでメークチーフを務める。2009年10月から資生堂トップヘア&メーキャップアーティストとして活動を開始する。

「PLAYLIST(プレイリスト)」は、資生堂の社内組織「資生堂 ビューティークリエーションセンター」に所属する約40名のヘア&メーキャップアーティスト(以下、アーティスト)の経験とノウハウを生かして誕生した、メーキャップを中心とした新しいブランドだ。

「Play Beauty(ビューティーを楽しむ)」をコンセプトに、顧客が日々のメーキャップを楽しみながら、自分の新しい魅力を発見することを目指す。主な顧客層は、仕事や子育てに忙しい20代後半~30代の女性。化粧品売り場のカウンターなどで専門スタッフのカウンセリングを受け、自分に合ったアイテムを選びたい。でも、そのための時間がとれない。そんなアクティブ・コンシューマーをコアターゲットに設定し、資生堂の資産を生かして、彼らのニーズに応えようという発想でつくられたのが同ブランドだ。

PLAYLISTでは、ファッションショーをはじめとするメーキャップの最前線で活躍するアーティストならではの自由な発想から生み出される商品群、そして顧客とアーティストがWEBを介して一対一で ...

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