小池都知事は「都民が決める。都民と進める。」を明示し、新しい都政の実現に取り組む。都民の視点を重視し、透明性を高める姿勢と行動には理解と共感が生まれている。東京の課題解決と、この先の成長のために、どのような戦略を持って臨むのか。小池都知事の構想と、それを実現するためのコミュニケーションへの考えを聞いた。

2005年、小池都知事が環境大臣の時代に、「クールビズ」のネーミングプロジェクトに参加をさせていただきました。環境と経済の両立を果たし、ビジネスシーンを変える大きな成果につながったと感じています。
クールビズはこの10年で日本社会にすっかり定着をしました。名称自体が皆さんの気づきになり、環境に良いだけでなく一種の解放感や快適さを促進し、お金をかけずに産業界も社会も活性化しました。繊維業界からは多種のヒット商品も生まれ、ひいては日本中に共感が広がり、大きな力となりました。新たな取り組みを行う際に、ネーミングはとても大事です。
「都民ファースト」が小池都知事の基本理念です。その背景にはどのようなお考えがありますか。
都知事選では「東京大改革」を打ち出し …
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