報道対応を担当するPRパーソンにとって、気になるのがメディアの裏側。企業取材のスタンスや、プロデューサーや編集長の考えに迫ります。
コンデナスト・ジャパン『GQ JAPAN』DATA | |
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創刊 | 2003年4月 |
発売日 | 2、3、4、5、9、10、11、12月の1日 |
編集体制 | 雑誌とウェブの編集部のほか、各国の記事を翻訳するアダプテーション部門、SNS解析や運営を担うオーディエンスディベロップメント部門、ビデオ部門とともにコンテンツを制作している。 |
1957年にアメリカで創刊し現在20の国と地域で発行している『GQ』の日本版として、2003年に創刊したクオリティ・ライフスタイル誌の『GQ JAPAN』(コンデナスト・ジャパン)。本質にこだわり、ラグジュアリーなファッションやスタイル、カルチャーを追求する男性たちから支持を得ている。主な読者層は20~40代の男性で、ニューリッチ層とも重なる。
新コンセプトは“原点回帰”
2023年4月に『GQ JAPAN』のHeadof Editorial Content(ヘッド・オブ・エディトリアル・コンテント)に就任した石田潤氏。新たに同誌のコンセプト「TOKYO NEW GENTLEMEN」を掲げている。
「『GQ』とは元々『GENTLEMEN’SQUARTERLY』(ジェントルマン向け季刊誌)の略。『GQ JAPAN』を変えるなら、原点回帰するのが良いと考えました。ただ、昔ながらのジェントルマン像から現在はイメージも刷新されている。今の時代にふさわしい、かつ東京から発信するという意味を込めて『TOKYO NEW GENTLEMEN』を打ち出しました」(石田氏)。
男性の関心はファッションや時計、車に限らず、アート、デザイン、旅、食、ビューティなどにも広がっている。それらのコンテンツも新たに加えている。石田氏のディレクションのもとリニューアルを行った第1号の11月号では、現代アート特集を実施。現代アートへの造詣が深いBTSのリーダーRMが今回の取材のために来日し、アートに抱く情熱をはじめとする様々なトピックについてインタビューした。通常版の表紙は、RMが単独で初の『GQ JAPAN』表紙を飾った。

リニューアル第1号である2023年11月号の通常版の表紙はBTSのRMが単独で飾り、特別版の表紙は現代美術作家・杉本博司氏とRMの2ショットで届けた。
「以前から、男性たちが今興味を持っていることのひとつが現代アートであると感じていました。ただ、ストレートに特集をしても、興味がない人には他人事と受け取られてしまう。そこで、アートに造詣の深い著名人やファッション関係者を起用することで、GQならではの切り口をつくり、読者とのつながりを保とうと考えました」。
同号では、RMが会ってみたいと熱望していた現代美術作家・杉本博司氏との特別対談も...