報道対応を担当するPRパーソンにとって、気になるのがメディアの裏側。企業取材のスタンスや、プロデューサーや編集長の考えに迫ります。
G-Vision Partners『GLITTER』DATA | |
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G-Vision Partnersが発行するライフスタイル雑誌『GLITTER』。エイジレスな女性を目指す20代後半から30代前半をターゲットにしたファッション誌として2004年に月刊誌として誕生。2020年2月に休刊したものの、2021年7月に復刊した。
新生『GLITTER』はエイジレスのマインドは引き継ぎつつ、1号ずつ異なるテーマを設定し深掘りするコンセプトマガジンとして不定期で発行。「GLITTERな人生を!」を新コンセプトに、ビューティやライフスタイル、他メディアでは取り上げられにくいセクシャルな分野まで鋭く迫るのが特徴だ。
雑誌の主な購買層は20代後半から30代女性が中心。一方で、ジェンダーフリーやエイジレスを掲げている雑誌のため、男性読者も多く、誌面に登場する人物も10代から60代まで幅広い。
男性からの反響も続々
出版不況と言われて久しく、かつコロナ禍というタイミングで復刊に至った『GLITTER』。編集長の長谷川ナオ氏は「旧『GLITTER』のような独自路線で切り込んだ内容を発信する媒体が少なくなっていたこともあり、『紙媒体で復刊してほしい』という声が想像以上に多くありました」と語る。そこで、ターゲット層を広げたコンセプトマガジンとして再始動したわけだ。
「雑誌というメディアは『ページ数が限られたエンタメ』。見開きで見せるビジュアルとデザイン構成は、ウェブの縦型では絶対に見せられない紙媒体ならではの強み。そこが製作において一番注力しているところです」。
復刊号のVol.1(2021年7月5日発売)は、ネット書店予約開始の当日に初回予約分は完売し反響は上々。「Power of ボーダレス!」をテーマにしたVol.2(2021年10月27日発売)は、男性用スキンケアやコスメ、美容医療などを10ページにわたって取り上げた。それにより、女性誌として発刊していた旧『GLITTER』と比べ、男性読者からの声も多く届いているという。
Vol.3(2022年1月13日発売)では「セクシュアルとリレーションシップ」をテーマに、性やフェムケアといったデリケートなことにも真正面から斬り込んだ。「これまでの性にまつわる特集は“セクシー”や“エロ”の文脈での特集が多かったと思いますが、海外では“ウェルネス”や“マインドフルネス”の観点で取り上げられています。コロナ禍で自分と向き合う時間が増えた今こそ、その潮流を日本でも紹介したいと思いました」。
同号は...