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直感的に伝わる投稿動画 ケーススタディ

役員らの「若者の気持ちを知りたい!」という想いが結実したTikTok動画施策

三陽工業 【公式】おじさんTikTok

三陽工業は、兵庫県にある1980年創業のBtoB企業だ。主にバイク部品など、工業製品の「研磨」に高い技術力を誇る、職人集団である。そんな同社は今、TikTok施策を展開。6万人近いフォロワー数を獲得している。その背景を聞いた。

TikTok
三陽工業の重役らが「若者の文化や考え方を理解したいし、会社としても新しいことへの挑戦になる」との理由から始めた本企画。もともとの経緯が広報担当者からではなく役員から、というのが肝だろう。だからこそ全力で踊り、それがユーザーの共感につながっている。

DATA
開設年 2021年2月
フォロワー数 約5万7000人(2022年2月時点)
出演者 人材戦略部長の小杉義明氏、顧問の森本憲二氏、総務課長の西弘誠氏
コンセプト 採用広報も含め、三陽工業への企業認知を特に若年層に広めること。また、その際に同社の社風や従業員の雰囲気などへの理解促進
制作・運営体制 広報の加賀史穂理氏はじめ、広報部員4人で撮影から公開まで行っている
更新頻度 毎日

兵庫県で操業する「三陽工業」のTikTokを活用した広報戦略が大きな反響を呼んでいる。同社広報の加賀史穂理氏は、今から6年前に入社した後、一から広報を立ち上げ、今やTikTokを活用した動画で再生回数100万回超えの動画を出すまでになった。

加賀氏が広報部署を立ち上げることになった経緯は?「そもそも応募理由は家が近かったからですし、採用された職種も最初は営業でした。実は、社内で広報を立ち上げた直接のきっかけは、休憩時間にみんなでやった“お絵描き”だったんです」。というのも、同社の井上直之社長が前に見たテレビ番組に触発されて、「動物の絵を描いてみて」と加賀氏はじめ複数の従業員らに提案。その結果、加賀氏に絵の才能があることを知った社長から「従業員のイラストを描いてほしい」と相談を受け、その延長から今の広報部立ち上げにつながったのだという。

個人から企業のブランド構築

未経験で広報を任され、SNSを通じた企業ブランディングを行うことになった加賀氏だが、ハードルはなかったのか?「実は前職ではモデル業をしていました。そうした関係から、自分をSNSで売り込む活動を続けていたんですね。当時はTwitterとブログをメインに更新していましたが、フォローについては相当数いただいていました」。

ひょんなきっかけからその画力が評価されると同時に、これまでの自身のブランディングの実績を企業のブランディングに横展開することになった。

「会社としても採用を強化していきたい、とは思いつつ掛けられる予算には限界があります。そこで、極力予算を掛けずに成果を上げられる他の手段はないか?と考えていたようです」。

TikTokによる公式マークを取得!
TikTok公式から「信頼性が高く、人気も影響力もあるユーザー」として公式認証バッジを授与された三陽工業の公式アカウント。アカウント名の横にあしらわれているチェックマークが公式の印だ。ちなみに、撮影に使う機材は決して高価なものではなく、今や誰もが所有するスマホなど。また、加賀氏の趣味が写真撮影、ということもあり保有している一眼レフでその他のSNS(Instagramなど)のコンテンツは撮影することもあるという。

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