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経営を変える広報

1月に社員食堂オープン。爆速で臨むヤフーのインナー広報

宮坂学(ヤフー)

インターネット界の「巨人」ヤフーが内側から変わろうとしている。率いるのは、11歳の若返りで経営を託された宮坂学社長。大胆な舵取りの裏側にある、社内広報の取り組みを聞いた。

利益よりもワクワク感

「爆速」がヤフーの新体制を象徴するキーワードとして話題になりましたが、初めから狙っていたわけではありません。もとは社長就任前に幹部に向けて実施したプレゼンでの言葉の一つでしたが、ウェブメディアに紹介されたのをきっかけに、たちまち多くの方に知られるようになりました。それを受け、「爆速」を初年度のスローガンにしたり、Tシャツをつくるなどしてアピールしていきました。私たちも話題に乗っかったわけです。

インターネットの主戦場がPCからスマートデバイス(スマデバ)にシフトする中で、これまでPC領域で勝ってきた当社のビジネスをスマデバに大きく舵を切るのが、バトンを引き継いだ私の使命です。この分野のビジネスには前例がなく、地図のない世界を探検するようなものです。そうした中では、あらゆるチャレンジを実行して、道に迷ったらいち早く引き返し軌道修正しながら進んでいく、スピーディーな判断力と行動が求められます。前社長の井上(雅博)さんからは、「これまで築き上げてきたものを壊さねばならないと判断したら、万が一でも躊躇するようなことがあってはならない。必要なら全部壊したってかまわないから、おまえが変えていけ」と強く背中を押されました。「爆速」という言葉は、新しいヤフーが目指す方向性をまさに示していたと思います。

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