東京メトロ永田町駅直結、赤坂見附駅からは徒歩1分という圧倒的なアクセスの良さを誇り、会議やセミナー、パーティなど多様なニーズに応じた利用ができる施設として、7月1日にオープンした「紀尾井カンファレンス」。東京都心の新たなカンファレンス拠点の魅力について、担当者に話を聞いた。
古き良き時代感を残しつつ、ビルとしての先進性を追求
「品と、格と、未来と。」をキーメッセージに掲げ、オフィスやレジデンス、商業施設などを備える複合施設「東京ガーデンテラス紀尾井町」。「赤プリ」の愛称で親しまれたグランドプリンスホテル赤坂の跡地を再開発し、2016年5月より一部先行開業している。今秋にはオフィス棟にヤフーの本社が移転するとあって、メディアからの注目度も高い。
商業施設には33店舗が入居。そのうち3分の2を飲食店が占め、新たなグルメスポットとしても定着しそうだ。また長い歴史を持つ紀尾井町ならではの魅力を発信しようと、各フロアに歴史にちなんだ名前をつけ、建物自体に歴史を散りばめる工夫を凝らしている。
同施設を手掛ける西武プロパティーズの鈴木昌勝ビル運営部シニアマネジャーは「目指すのは、地元に溶け込み、さまざまな方が気軽に立ち寄れる施設。だからこそ、再開発において最も苦労したのは、憩いの場にもなる緑をどれだけ残すかということだった」と語るが、バスの発着所やタクシー乗り場、駐車場などをすべて地下にしたことで、敷地内の45%が緑地に。古き良き時代感を残しつつ、ヤフー本社の誘致に象徴されるように、ビルとしての先進性を追求した。「地元からの期待も高い。歴史ある場所に最新の施設をつくったからこそ、多くの人にとっての新たなランドマークになりたい」(鈴木氏)。
未来のプランを描く場である会議 高機能と心地よさを両立した空間で
そんな複合施設の4階に位置し、7月1日にオープンしたのが「紀尾井カンファレンス」だ。控室を入れると13部屋。二面ガラス張りで、春には桜を見ながら会議ができる「サクラルーム」や窓を最大限活かして開放感を演出する「セミナールーム」、ベーシックで落ち着いた雰囲気を醸し400人を収容する「メインルーム」など、部屋ごとに異なるテーマ性を活かし、会議やセミナー、パーティ、企業研修、説明会など、バリエーション豊富な利用シーンに応えることができる。
7月1日に開業したばかりだが、向こう2、3カ月の利用は、すでにキャンセル待ち。幅広い業界から多くの問い合わせがあるという。5月に同施設で行った先行内覧会には200人近い記者が足を運び、テレビや雑誌、Webニュースを中心に取り上げられ、メディアからの注目度や関心も高い。
カンファレンスの運営を担う日本コンベンションサービスの大和田雅人まちづくり事業推進部部長は「本来、会議は未来のプランを描く場であり、会社の業務のなかでも特に重要な意味を持つ。そうした会議自体の生産性を向上させるべく、機能面だけでなく参加者へのホスピタリティにもこだわり、最高の空間を演出できるように設計した。カンファレンスとして見ても、使い勝手は最高級」と話す。
光が入りやすい窓を採用し、開放感のある空間を演出。高品質な机や椅子を揃え、部屋ごとに異なるテーマ性を設けることで、利用者の多様なニーズに応えることができる。
豊富な実績活かし「貸し会議室」にとどまらないサポート体制も
「神は細部に宿る」のごとく、最高のパフォーマンスを発揮できる空間演出としてこだわったのが調度類(備品)だ。長時間の着席でもリラックスできるよう、カフェなどで用いられる座り心地の良い椅子を配備し、映像や音響も最新機器を設備した。
たとえば、多くの施設で備えられているプロジェクターは天井吊りだが、同施設は床置き型も採用。なかでも最新の短焦点で設置できるものをセレクトし、1メートルの距離さえあれば150インチの大型スクリーンに映し出すことが可能。「会場の図面を引く際、プロジェクターの位置を気にせずに済むことは意外と喜ばれる。
些細なことだが、使い勝手の良さを実感してもらえる機会は多い」(大和田氏)。
さらに、単なる「貸し会議室」にとどまらず、日本コンベンションサービスによるサポート体制も魅力の一つだ。鈴木氏も「50年以上の豊富な実績で培ったノウハウがあり、利用者の目線からの最適解を見出せる。信頼度が高いからこその安心感がある」と話し、会議やイベントの開催目的を達成させるプロとしても、信頼を寄せる。
歴史ある街に誕生した先進的な新カンファレンス拠点として、今後あらゆるシーンでの利用が見込まれている。
(右)西武プロパティーズ ビル運営部 シニアマネジャー
鈴木昌勝氏
(左)日本コンベンションサービス まちづくり事業推進部 部長 大和田雅人氏
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