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狙うは「日本で一番紅茶に詳しい集団」─キリンビバレッジが「午後の紅茶」から目指す革新

キリンビバレッジ

紅茶市場は従来、缶製品が主流だったが、キリンビバレッジが初めてペットボトル入り紅茶「午後の紅茶」を誕生させた。現在、同商品は紅茶カテゴリーにおいて4割以上のシェアを持つ強力ブランドとなっている。同社はさらなるブランド拡大、紅茶文化の普及のために調査・研究を行う専門組織「紅茶と暮らし研究所」を発足し、活動を始めた。この活動はマーケティング担当者とキリンの飲料技術研究所の所員ら8人が担当する。新規事業の専門組織の活動を2回に分けてレポートする。

前回「第1回 紅茶に関するさまざまな調査・研究を行う専門組織

第2回 「日本で一番紅茶に詳しい集団」づくりを狙う

キリンビバレッジ 紅茶と暮らし研究所

紅茶に関するさまざまな調査や研究、情報発信を担当する専門組織として設立(2013年11月1日)。主な目的は同社が培ってきた知見を生かしながら独自の調査・研究を行い、紅茶の新しい力を引き出し、多くの人に紅茶の魅力を知ってもらうこと。世界の紅茶の文化や歴史を紹介したり、セミナーやシンポジウムなども計画している。

本気で「紅茶」に取り組むための研究所

一般の人が有している紅茶に関する情報はコーヒーと比べると比較的に少ないように思われる。しかし、中国を起源とする紅茶は昔から欧米などで幅広く飲まれていて、深い歴史や文化を持つ。最近では、健康との関連性にも注目が集まり、紅茶が見直されてきている。

キリンビバレッジは、缶製品しか存在していなかった紅茶市場に、1986年、初めてペットボトル入り紅茶「午後の紅茶」を発売した。史上初の「濁らず透明で本格的な味わい」のペットボトル紅茶が実現し、いまや同社の主力ブランドになっている。

そうした中で同社は、紅茶に関するさまざまな調査・研究の専門組織として「紅茶と暮らし研究所」を昨年11月1日に発足。改めて「紅茶と暮らし研究所」の使命について確認しよう。所長の谷義章氏(常務執行役員)は「紅茶にはそれぞれの文化や暮らしをより深く、豊かにしてきた歴史があります。『午後の紅茶』というブランドを販売している企業として、われわれ自身が紅茶をもっと深く知り、愛し、その可能性を心から信じられるような活動を始めなければと思いました。その第一歩として、本気で『紅茶』に関するさまざまな研究を行う研究所を設立したのです。ただ『おいしい味の紅茶』をつくればいい。そういう気持ちだけでは、紅茶の本当の豊かさにはたどりつけません。紅茶には、人に与える安らぎ、活力、心強さといった、『味覚』を超えた力があります。それがゆえに世界中で愛され、世界中の人々の暮らしを豊かにしてきたのです」と話している。

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