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O2O時代のマルチ・チャネル戦略

特別対談:循環するO2Oコミュニケーションを目指す──値引きに頼らない関係構築を(後編)

これまでは、おもに流通側から見た顧客ロイヤリティとO2O施策の関連性を中心に見てきた。今月は、先月に引き続き日本国内におけるメーカー、流通、そしてサービス事業者がO2Oにどのように向き合っているのかに関する対談の続きをお届けする。

前編の内容は、こちら


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奈良 匠氏(なら・たくみ)(左)サントリー酒類 スピリッツ事業部ウイスキー部 ウイスキーアンバサダー
澤井 真吾氏(さわい・しんご)(右)カタリナ マーケティング ジャパンメディアソリューション事業部 エグゼクティブディレクター

コミュニケーションを循環させるO2Oが必要

──「角瓶」のウェブサイトでは「コンビニのからあげメニュー」の紹介ページなどもあります。サイトからコンビニへの誘客の意味合いもあるのでしょうか?

奈良▶ そうですね。もともとマス広告で「からあげ」と訴求していくことは決まっていました。そうした方向性をご担当者にお話ししたところ、スーパー同様、コンビニにおいても惣菜は利益率が高く、売っていきたい商材でした。そこで“角瓶とからあげをセットで売っていきましょう”ということになり、ウェブサイトで各社の商品を紹介する展開となりました。

──カタリナさんでの、最近の取り組みは、どのようなものがありますか?

澤井▶ 例えば、ある食品メーカーと一緒に作った、ペイド、オウンド、アーンドという三つのメディアをそれぞれ循環できるようなソリューションは非常にうまくいきました。具体的には、その企業のフェイスブックページで「いいね!」を押すなどなんらかアクションするとアクセス権が得られ、当社の「クーポンネットワーク」サイトにアクセスすると商品のクーポンがもらえるという仕組み。ただクーポンを使って商品を買ったら終わりではなく、そこからまた次につなげることで、コミュニケーションを循環させたのです。

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