広告制作のクリエイターたちは、実際にどのような役割を果たしているのだろうか。『ブレーン』の表記ルールを元に、その「基本のき」をおさらい。
変化するクリエイターの役割を追う
2024年2月に電通が発表した「2023年日本の広告費」によると、日本の総広告費は1947年の推定開始以降過去最高の7兆3167億円となった。2020年から21年にかけコロナ下で落ち込みを見せたが、そこから持ち直し、23年は22年比103%という結果となっている。
その中で日々無数の広告キャンペーンがローンチされ、街中やテレビ、SNSで公開されていくが、一つひとつの企画の裏側には、数人~数十人の担い手たちがいる。課題を抱える広告主(クライアント)、クライアントに寄り添いあらゆる手段の打開策を考え課題の解決に導く広告会社、広告会社が示した方針の元で実際の映像やグラフィックなどの制作を担う制作会社。さらにその先の各方面のプロフェッショナルなど。それぞれのクリエイターは、実際にどのような役割を担っているのだろうか。
今回は特に、広告会社や制作会社のクリエイターにフォーカス。…