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名作コピーの時間

扉が開く音が聞こえた。

古屋彰一

    勉強すんだよ、俺

    トライグループ/2000年
    〇C/岡康道

    ガオー ガルルル ガオオー

    フンドーキン醬油/2002年
    〇C/尾形嘉寿

    Colour like no other

    SONY/2005年
    〇C/Juan Cabral

扉を開き、新しい世界へ導いてくれた作品を選びました。

「一の扉」。何者にもなりたくなかった。何者かになるために大人たちは自分に嘘をつき、大切な何かを捨てているように見えて。そんなモラトリアム全開のあまちゃん大学生だった自分に「これだったらやってもいいかもしれない(上から)」。そう思わせてくれたのは、友人が持っていたTCC年鑑に掲載されていた家庭教師のトライのCMでした。

男の子「勉強すんだよ、俺」

友達「嘘だろ どうしちゃったんだよ」

勉強することを友達に知られるのが恥ずかしい。自分がそんな感情を持っていたことに初めて気付かされた。と同時に未来の扉が開いた気がしました。自分の心の奥にしまっている「本当の気持ち」をすくって世に出すことが仕事になる。そんなおもしろい世界があるのか。僕はコピーライターに...

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