ブレーンのカバーを飾るのは、世界の先端を行くクリエイターたちの作品。「BRAIN’S BRAIN」では「Creative Addiction(クリエイティブに夢中)」をテーマに彼・彼女らが制作したビジュアルと、オフィスや仕事を紹介していきます。今回はロンドンに拠点を置くGianluca Allaさんです。
Q1. 表紙のアイデアについて教えてください。
「addiction」という概念を「ある行為の繰り返し」と捉えて視覚化しようと考え、グラフィックパターンとして表現しました。それぞれの図形は、平面と3Dを組み合わせてデジタルで制作しています。元のパターンを繰り返し、歪ませ、変形させ、操作することで、動きを感じさせるデザインにしました。
Q2. そのアイデアはどのように生まれましたか。
通常「addiction」という言葉は状態を表すのに使われ、ほとんどの場合、否定的な意味合いを持ちます。そこで今回はこの言葉を別の視点から捉え、「addiction」の中のポジティブな側面を考えることにしました。デザイナーやクリエイターというのは元来、視覚的に魅力のある構図をつくったり、見たりすることに惹かれるものです。
そのためクリエイティビティやデザインに対する情熱が「addiction」の対象となります。今回はそんなデザインの実践を促進する、デザインへの熱、方法論的なアプローチ、繰り返しの考え方といったものに焦点を当てました。
Q3. 日本の広告やデザインについてどう思いますか。
学生の頃から、参考にするもののひとつに日本のデザインがありました。当時は田中一光や亀倉雄策らによるイメージの構築に特に興味を持っていました。