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名作コピーの時間

サントリーの広告に憧れて。

二藤正和

    今度、ゆっくり、飲もうか

    サントリー/1986年
    〇C/長沢岳夫

    なにも足さない。
    なにも引かない。

    サントリー/1989年
    〇C/西村佳也

    恋は、遠い日の花火ではない。

    サントリー/1995年
    〇C/小野田隆雄

サントリーの広告に憧れて、この世界に入りました。1980年代、当時、きら星のようなクリエイターの方たちがサントリーの仕事をされていて、それはそれはみなさん輝いていました。そんな僕が、その後、幸いにもサントリー担当となり、当時の赤坂本社の5階にある宣伝部で、佐々木宏さんや眞木準さんをお見かけした時は、本当に夢のようでした。

「今度、ゆっくり、飲もうか」。私の恩師、長沢岳夫さんのモデレーション(適正飲酒)広告の初期のコピーです。やさしい言葉ですが、コピーから情景が浮かんできます。このシリーズは、いろんな角度から適正飲酒を啓蒙するものです。

40年近く続きましたが、のちに僕も憧れのこの仕事に参加させていただき、TCC新人賞を獲ることができました。長沢さんは同じくサントリーローヤルの「ランボオ」の仕事があまりにも強烈で、天才的な...

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