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名作コピーの時間

本質と軽やかさ

本間絹子

    そうだ 京都、行こう。

    東海旅客鉄道/1993年
    〇C/太田恵美

    おいしい生活。

    西武百貨店/1982年
    〇C/糸井重里

    想像力と数百円

    新潮社/1984年
    〇C/糸井重里

私には、コピーライターの師匠が2人いる。入社するまでキャッチコピーという言葉すら知らなかった私は、思いもかけずクリエーティブ局に配属され、さらに鶴保正明さんという、天才かつ厳格なコピーライターについてしまった。月曜から金曜までコピーを書き続け、デザイナーの事務所に行ってレイアウトするという毎日。「あなたが寝るならソファも寝るわ。(西友のソファベッド)」、「春ラララ、夜ZZZ。(西友の春眠グッズ)」、「東京は、ニューヨークの、パリでした。(某百貨店没案)」などつい言葉遊びに走る私に、表現とは物事の本質を見つめることだと教えてくれた。

また彼の弟子でもある大建直人さんの軽やかなコピーワーク(「タイは、若いうちに行け。」など)からは、いいものをつくればみんながハッピーになるという真実を教わった。そんなお2人から学んだことの真ん中に...

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昔はよかった、な。
高田くん、ぜんぜん、分かってないなぁ。
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