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名作コピーの時間

コピーの壁は高い

藤村君之

    人生、変えてくれ。

    朝日放送テレビ『M-1グランプリ』/2021年
    〇C/有元沙矢香、水本晋平

    はたらいて、笑おう。

    パーソルホールディングス/2017年
    〇C/佐倉康彦

    水と生きる

    サントリー/2003年
    〇C/古居利康

M-1グランプリが好きだ。昨年は錦鯉に感動させられたが、それ以上に告知動画に感動した。宮本浩次『昇る太陽』に乗せて苦悩する漫才師たち。決勝進出者の発表に鳥肌。そして「人生、変えてくれ。」のコピーが決まる。フォントデザインも最高だ。

コピーライターなら自分が愛する物の広告を担当したいと願うが、M-1のコピーが果たして書けるだろうか。面識はないけれど有元沙矢香さんという方は、きっと漫才師と真剣勝負したんだろう。事実、漫才師たちがこの動画がカッコ良すぎるとSNSに書き込みしているのを多く見た。一番届いてほしい人にがっつり届いていた。ちなみに動画の尺が漫才と同じ4分だと後から知って、さらに感服した。

企業スローガンを考える仕事の打ち合わせで好事例としてよく話に出るのが...

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