日本特殊陶業は2月1日から、新たなテレビCM2篇をスタートさせた。「新たな挑戦」篇では、創業80周年を迎えた2016年からテレビCMに出演してきた岡田准一が登場。「前に進むためには、挑戦を続けるしかない」「未来を面白くするのは、いつも特殊な発想だ」というナレーションのもと、新たな事業領域に挑んでいく決意を岡田さんの力強い走りとともに表現する。
一方、「ブレイクスルー」篇では新たに橋本愛を起用した。1カット目からにらみをきかせ、“既成概念”を象徴しているという漆黒の壁を切れ味あるアクションで次々と壊しながら「未来を面白くするのは、いつも特殊な発想だ」というメッセージを伝えている。いずれも北京五輪の中継番組や提供番組などで放映された。
背景には、2021年に発表した中期経営計画がある。同社は自動車のスパークプラグで世界トップシェアを誇る一方、中計では2040年の事業ポートフォリオ転換に向けた施策を掲げる。そこでテレビCMでは新たな事業領域への挑戦の意志を表現した。
企画制作は、2016年から継続して電通中部支社が担当している。今回、日本特殊陶業からのオリエンテーションでは、中計に合わせて出した新スローガン「変えるために、壊す。変わるために、創る。」を体現すること、そしてこれまで制作してきたCM以上のインパクトを残したいという点を要望として挙げた。
「ただ“インパクト”といっても漠然としているので、中計の内容を踏まえて...