
宇宙服を身にまとった佐々木希がやってきたのは、宇宙ステーションのラウンジ。同じテーブルに居合わせたグルタン星人から「チキュウハ イマ ダイジョウブデスカ?」と声をかけられる。そんな問いを受け、数年の間に起きたさまざまな地球の問題を反芻しながらも、遠くに見える地球を見つめながら「きっと、ダイジョウブ……」とつぶやく──。
2021年12月から放送されているこのテレビCMは、クレディセゾンが1997年から発行する「セゾン・アメリカン・エキスプレス・カード」の世界観を体現したものだ。
クレディセゾンといえば、1980年代から続く仲畑貴志さんによる名作コピーやテレビCMの数々で知られるが、本作も仲畑さんの手によるもの。今回、クレディセゾンからは「ワンランク上のカード」であると伝わること、カードの券面自体の美しいデザインを引き立たせる内容でお願いしたい、とだけ伝えていた。
「仲畑さんと当社は広告活動だけでなく、事業計画や経営戦略についても経営陣と話し合う間柄。今回もプレゼンをいただき、その発想に驚かされました。“これから宇宙規模でビジネスを考えていくべきだ”という壮大なメッセージなのだと理解しました」と、ブランディング戦略部部長の植田直宏さんは振り返る。
本作の特徴は...