ブレーンのカバーを飾るのは、世界の先端を行くクリエイターたちの作品。「BRAIN’S BRAIN」では「Creative Addiction(クリエイティブに夢中)」をテーマに彼らが制作したビジュアルと、オフィスや仕事を紹介していきます。今回はニューヨークに拠点を置くScott Albrechtさんです。

Q1. 表紙のアイデアについて教えてください。
僕の作品は、タイポグラフィの形や再構築された大量の情報が集まってつくられていて、作品の中のメッセージと見る人との関係性を再認識することを目的としています。見る人が作品のメッセージを一方的に受け取るのではなく、作品の中に隠された文字の形を探し、そのメッセージと深く関わり叙情的に受け取ってほしいからです。
このシリーズは、数十〜数百の異なるピースを再構成してつくっています。各ピースは別々に切り、ラミネート加工して研磨し、着色をした後に再度組み合わせています。
Q2. そのアイデアはどのように生まれましたか。
僕は自分の作品を、作品をつくるプロセスやそこにまつわる経験の集積と考えています。今回の表紙「Each Other」は、「Louder Than Words(言葉よりもうるさい)」という個展の際に制作したものです。過去2年間のパンデミックとその中で培った経験を展開させたシリーズとなっています。今回のように集団で経験したパンデミックの中でいかに個が重要な役割を持っているか、その重みを表現しました。
Q3. 日本の広告やデザインについてどう思いますか。
日本のアートやデザインをとても尊敬しています。特にミッドセンチュリーの日系アメリカ人アーティスト、S・ニール・フジタが好きです。