強くて重い「一撃」のコピー
私はFCC(福岡コピーライターズクラブ)に育てられました。強くて重いコピーの一撃を、何発も何発もくらってきました。その中から特に強烈だった「一撃」を紹介させていただきます。
サントリー/1981年
〇C/仲畑貴志
武田薬品/1983年
〇C/仲畑貴志
シャープ/1990年
〇C/仲畑貴志
「トリスの味は人間味。」これが好きな人、僕の世代には多いけど、僕も高校生の頃このCMを見て初めて「広告ってすげーな」と思ったのを今でも覚えている。「文学としての広告」の、一つの頂点。カンヌの金賞まで獲ってしまった。まさに世の中が広告そのものに「期待」していた、幸せな時代の象徴ですね。もちろん当時の僕にとっては、「広告をつくる人」なんて遥か彼方の、宇宙人みたいな存在だった。
時を少しおいて、「カゼは、社会の迷惑です。」。それまでは、どっちかというと「わかる人にはわかる」というコピーが讃えられていた中で、商品を通して世の中のみんなで「そうだ!」と共有出来る、まさにソーシャルメッセージの時代を拓いたコピーの代表がコレなんだ。TOTOウォシュレットの...