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名作コピーの時間

記憶が吹き出したコピー。

近藤雄介

    完璧な演奏と、心を動かす演奏は、違う。

    富士ゼロックス(現:富士フイルムビジネスイノベーション)/2010年
    〇C/道面宜久

    あの日の自分にさしいれを。

    森永製菓/2016年
    〇C/森昭太

    とどけ、熱量。

    大塚製薬/2012年
    〇C/福部明浩

記憶が吹き出したコピー。

名作コピーは、目にした人にまるで自分のために書かれたのかと錯覚させ、その人の記憶を呼び覚ますコピーだと思います。それは広告という役割を超えて、脳裏にこびりついて離れない、心揺さぶられた1行のこと。売れる、売れないという昨今のデジタル最適論ではありません。

そもそもコピーは、商品とあなたを結びつける言葉。自分とは縁の無い商品に、どんな言葉を投げかけられたら、関係を持とうと思えるのか。2つ並んだ時にそちらを選ぼうと思うのか。その企みの深さが、いいコピーを決めると思っています。もしかしたら、たった1行でLTVを上げることだってできるかもしれない。

私は高校・大学と応援部に所属。厳しい上下関係の中で、応援の力を信じて生きていました。入社してからも、応援部を応援したい、大学の体育会を応援したいという...

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記憶が吹き出したコピー。(この記事です)
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焦るコピー
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