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デザインプロジェクトの現在

これからのコミュニケーションを表現した「UNIQLO」の3つの店舗

佐藤可士和

銀座にできた「UNIQLO TOKYO」を訪れ、改めてリアルなショップ空間の魅力を感じた。「プラダ青山店」などを手がけたヘルツォーク&ド・ムーロンの手によるという。プロジェクト全体のプロデュースおよびクリエイティブディレクションを手がけた佐藤可士和さんを訪ねた。

「UNIQLO TOKYO」。

ショップと公共空間が一体となった「UNIQLO PARK 横浜ベイサイド店」

久しぶりに訪れた可士和さんのオフィスは、予想通り、人の気配がほとんどない。「コロナ問題の前からリモートに備えているので、予想以上にスムーズに移行できました」(可士和さん)。良い意味で無駄が嫌いな可士和さんらしいコメントだ。久しぶりに少しゆっくり、デザインにまつわるあれこれをうかがった。

今回のプロジェクトは、「UNIQLO PARK 横浜ベイサイド店(以下、ユニクロパーク)」「ユニクロ原宿店」「UNIQLO TOKYO(以下、ユニクロトウキョウ)」の3つを2020年に立ち上げること。「2、3年前から、これからのストアエクスペリエンスを表現する店舗をつくるということで取り組んだプロジェクト」(可士和さん)というのだから、いきおい好奇心が高まってくる。

「ユニクロパーク」は、柳井正社長と可士和さんが5年ほど前に描いていた構想を発展させたものという。「ターゲットは家族。お店に行くことが目的のひとつになるような独自の体験ができる場であり、地域に根ざした“ディスティネーションストア”を形にした」(可士和さん)。基本構想とデザイン監修を担当したのは建築家 藤本壮介さん。いくつかの模型の中から、屋根面が階段になっているのを目にした可士和さんが、「ここに大きな滑り台があったら最高では」とお店自体が公園というコンセプトを提示した。

海を控えた開放的な空間に、大階段と滑り台が並んでいる。子どもが遊び、家族がくつろいでいる。ショップと公共空間と人が一体となり、楽しい記憶を形作っていく──“ここにある意味”が明快なショップと感じた。

「UNIQLO PARK 横浜ベイサイド店」。

リアルとバーチャルを融合させた「ユニクロ原宿店」

次なる「ユニクロ原宿店」は、JR原宿駅のまさに目の前。「ユニクロ」にとって原宿は...

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