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ファッション消費のキボウはどこに? Vol.2

AKIRANAKA

ここ数年、企業を取り巻く環境は大きく様変わりして、企業にも人にも変化を求めている。ファッション業界も同様で、既存のシステムに対する疑問が突きつけられているのだが、新型コロナ問題で一気に現象化した感がある。ファッション業界と消費者は、これからどのような方向に向かっていくのか──ファッションデザイナーとして、国内外で活躍しているAKIRANAKAさんの話を聞いた。

AKIRANAKA 2020 Pre fallより。

「メルセデス・ファッション・ウイーク・トビリシ」で2019-20秋冬コレクションを発表した際のバックステージ。写真左がアキラナカさん。

パリでの撮影の様子。

AKIRANAKAのアイデンティティは、着ることで「自分で知性を感じられる服」。写真に写るナカさんの友人は、AKIRANAKAのジャケットと共に、自信を取り戻した過去があるという。「(装いは)人の内面にも向けられたもの」と、ナカさん。

二極化が鮮明になっていく

自分の服を買う時は、ひいきの店を決めず、さまざまなところで選んできたのだが「AKIRANAKA(以下、アキラナカ)」は気になるブランドのひとつだった。愛用しているのは、ベージュをベースに大胆な花が描かれたブラウス。身にまとうと気分が引き締まって華やぐ。人から似合うと褒められるとエネルギーをもらえる──服は外見だけでなく、内面にも働きかけると感じてきた。

はじめて会ったAKIRANAKA(以下、ナカ)さんは、なめらかに言葉を紡ぐ方。美を生み出す一方で、伝える力も備えている。

これからは、情報量の差によってファッションを選ぶ基準が変わってくる──簡単に言えば“コモディティ化”と“アイデンティティ化”の二極化が、ますます進んでいくという。機能が明快で、それに見合った価格が付随している“コモディティ”としての服は、使い手にとって役割が明快であり、これからも続いていく。

聞いて納得しながら、“コモディティ”の領域では、イメージだけでなく実態が伴い、かつ進化し続けなければならないと感じた。身に着けた人が本当に機能を体感できるのか、価格との整合性が取れているのか、本質的な価値を備えていなければならない。しかも、新しい機能を追究し進化することも求められる。常に...

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