心に風を吹かせるコピー
コピーライターをめざしたきっかけは、大学3年生の時に雑誌で見つけた小さなコピー講座だった。決め手となったのは、先生のこんな言葉。「コピーライターは、普通に暮らしている人に、普通の言葉で伝える仕事。だから普通の感覚があれば誰でもできる。」
サントリー/1985年
〇C/秋山晶
古川裕也
東海旅客鉄道/1992年
〇C/後藤由里子、角田誠
「時代なんかパッと変わる。」。コロナを経験して本当にそう思いました。このコーナーの依頼を受けた時も、正直悩みました。だって名作と呼ばれるコピーも、時代が変われば評価はパッと変わったりするから。
以前、さだまさしさんが「歌は、歌詞から腐る」と仰ってましたが本当にそうだと思う。言葉は多分、時代を切り開くのは得意でも、時代を超えていくのは苦手なんじゃないかな。とくに、広告の言葉の場合は。「24時間戦エマスカ。」や「1億使っても、まだ2億」は大好きなコピーだけど、働き方改革や、12億円のtotoBIGが登場すると、どうしても以前と同じようには見れなくなる。一方で...