心に風を吹かせるコピー
コピーライターをめざしたきっかけは、大学3年生の時に雑誌で見つけた小さなコピー講座だった。決め手となったのは、先生のこんな言葉。「コピーライターは、普通に暮らしている人に、普通の言葉で伝える仕事。だから普通の感覚があれば誰でもできる。」
サントリー/1993年
〇C/佐倉康彦
西日本鉄道/1990年
〇C/大曲康之
ヘルス東京/2000年
〇C/手島裕司
自分はコピーライターとしてはかなり守備範囲が狭いんですが、中でも乏しい恋愛経験からか「愛」という言葉は取り扱いが超苦手。それだけに「愛」が2つも入った佐倉康彦さんのコピーは衝撃でした。好き過ぎてコピーライター養成講座用に「愛だろ、愛っ。が書けますか?」というポスターを作ったほど。名作に今更拙い分析ですが、「愛」という潤い強めの言葉を俯瞰した目線でドライに捉え、短くキレのある口語体で文字でも音でも刺さるコピーの理想を実現している …