がんばれワカゾー!
大塚製薬/2000年
〇C/秋山晶、麻生哲朗
十五歳になった僕は二度と戻らない旅に出た。
新潮社『海辺のカフカ』/2002年
〇C/新潮社(黒田貴、鈴木力)
残念だな・・・嫌なやつなら一発殴れたのにな
サントリー/2009年
〇C/小野田隆雄、中島英太
情けない僕を励ましてくれた言葉たち
昔から、感情を表に出すのが苦手だった。幼稚園の頃には「落ち着いてるね」と先生に言われ、ショックを受けた記憶がある。なんというか「楽しくないの?」と問われるように。今なら気にしないけど、当時は気になって。成長するにつれ、その場の雰囲気を壊さないよう笑うクセがついた。
中学の頃には、手慣れたもので。なんの躊躇もなく、感情を上塗りできるようになった。そんな時だ、ワカゾーと出会ったのは。そいつは、他人の目など1㎜も気にせず、青春を謳歌していた。行き当たりばったりで、常に捨て身。ドジで無様で可笑しいのに、僕には彼がカッコよく見えて。高校に入ったらワカゾーのように、自分むき出しで生きようと決めた...
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