世の中をぶん殴るコピー
「あんた、今日とくダネで小倉さんが紹介してた広告知ってるか?お母さんめちゃくちゃ感動したわ。コピーライターってすごいなぁ」という電話が実家からかかってきたのは、大学4年生のときだった。
日本電気/1991年
〇C/佐藤雅彦
本田技研工業/2004
〇C/Sean Thompson、Michael Russoff、Richard Russell
コカ・コーラ/2011
〇企画制作/Santo Buenos Aires
広告会社もコピーライターも知らない世間知らずな学生でした。工場に通い詰め金属を削り、研究室に篭りロボットを作る毎日で、クリエイティブな世界に触れる機会がないくらい研究に明け暮れていました。
そんなある日、大学で佐藤雅彦さんの講演をたまたま見かけたことが、すべての始まりでした。「バザールでござーる」「スコーン」や「ドンタコス」「ピコー」など言葉のリズムが、講演会が終わっても脳にこびりついてました。「こんな面白いのを作れる職業があるんだ。俺もやりたい!」と、私の進路を180度反転させるほど影響を受けたコピーです …