気になるあのCMの演出について、ディレクターにインタビュー。今月取り上げるのは、子どもたちの噛み噛みなセリフが印象的な日清ご褒美ラ王「天使の兄妹」篇だ。

佐藤さんが描いた演出コンテ。
あえて間違えさせる演出
キッチンでため息をつくお母さん。そこに天使の格好をした子どもたちが日清ご褒美ラ王を持ってくる。そして、一生懸命オススメするものの「白は豆乳タンタカタンタンタンタンタカスープ」などと商品名を上手く言えない。このかわいらしさに佐田真由美さん演じるお母さんも癒される。
そんな日清ご褒美ラ王のCMの演出を手がけたのは、佐藤渉さんだ。「演出では、子どもたちのかわいらしさに、見た人が癒されるものに仕上げることが求められていました」と話す。
佐藤さんは、かわいらしさに面白さを加えれば、さらに生活者の興味を引くことができるのではないかと考えたという。そこで、当初の企画に追加したのが、「上手く商品名を言えない」シチュエーションだ。「今回の商品、担々麺と酸辣湯は何となく音がかわいいけれど、言いにくい。子どもが上手く言えなくても自然だし、よりかわいらしさを描くことができると考えました」 …