気になるあのCMの演出について、ディレクターにインタビュー。今月取り上げるのは、主観カメラのスピード感が気持ちよいコカ・コーラのCM「熱さのリレー」だ。
赤と白の学生服やユニフォームでコカ・コーラの世界を表現
コカ・コーラのサマーキャンペーンCMでは、"熱くなれ。冷えたコークが待っている。"というテーマを、仲間と熱くなりたいティーンの情熱がオリンピック聖火リレーのように繋がれていくシーンを通して描いた。このCMでは、心身ともに熱くなったときに飲む冷たいコカ・コーラのおいしさは夏にぴったりであることを、夏限定新パッケージとともに訴求し、さらに東京2020オリンピック聖火ランナーの公募を併せて伝えることも目的としている。
そのため、「当初から伝えたいことが多くあり、30秒で収めるのが難しい企画でした。そこで、伝えるべきことの優先度を確認し、企画を整理することから始めました」と、演出を手がけた柳沢翔さん。そして、学生たちの心身に宿る「熱さ」のリレーと「聖火ランナー告知」に重きをおいて、全体のストーリーを再構成。聖火ランナーとなる青年の元にドローンがコカ・コーラを届けるというストーリーに決定した。各競技の撮影には、主観視点のカメラを使用。シーンによって、ドローンと通常のカメラを使い分けている …