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名作コピーの時間

コピーを書いている夜、ふと、ボクが帰る場所。

武藤雄一

    ゆれる、まなざし

    資生堂/1976年
    〇 C/小野田隆雄

    近道なんか、なかったぜ。

    サントリー/1988年
    〇 C/小野田隆雄

    Think Different

    アップル/1997年
    〇 C/Rob Siltanen

インサイトをとらえるとか、広告効率を上げるとか、そんな難しいことではなく。ただ、純粋にステキだと思えてしまう。「ゆれる、まなざし」は詩よりも詩的で、絵画よりもビジュアル的で、わずか7文字のひらがなに日本語の美しいはかなさが漂っている。それでいて、ムリなく商品に落ちている。いいコピーは力みがなく、無駄がなく、なぜか言葉として薫っています。

太いコピー。と言われても意味が分からなく「何なんだ」と、思っている時に出会ったコピーが「近道なんか、なかったぜ。」。あたりまえのことを、あたりまえとして言い放ってみる。みんなが、たぶんそうだろうと思っていることを「そうだ!」と言い切ってみる …

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コピーを書いている夜、ふと、ボクが帰る場所。(この記事です)
言葉から滲み出る書き手の個性
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体にしみこんでいる言葉。
青春への思いを燻らせる言葉たち
田舎の少年の心を鷲掴みにした言葉
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