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名作コピーの時間

田舎の少年の心を鷲掴みにした言葉

前田康二

    永遠の詩人、ランボー。あんな男、ちょっといない。

    サントリー/1983年
    〇 C/長沢岳夫

    ドンタコスったら、ドンタコス。

    湖池屋/1994年
    〇 C/佐藤雅彦

    メスと呼ばないで

    JRA/1999年
    〇 C/多田琢

長年この仕事をやっていますが、コピーについて語るのは初めてで照れますね。でも、いろんなコピー、つまり広告を思い出す作業は、頭の中で30年を一気に旅する感覚で心地よかった。僕は高校まで鹿児島で暮らしてまして。毎日サッカーして、テレビ見ながら晩御飯を食べる平凡な日々でしたが、そんな田舎の少年の心を鷲掴みにしたCMが、ランボーです。

1983年ってことは中学生ですが、人生で初めて興味を持った広告とも言えます。妖しい映像世界に、不気味な音楽。そこに渋いナレーション。「あんな男、ちょっといない」というさりげないコピーを含め、すべてのナレーションが文学的でダンディズムに満ちていた …

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田舎の少年の心を鷲掴みにした言葉(この記事です)
今まで出会い、驚いた「男子が書いている女子のコピー」
もがきながら、すがりつくように触れたコピー
「これなら自分にもできる」と錯覚するほど軽やかだった
コピーは、強くすることもできるし、すべてを殺しもする。
僕がナチュラルにキャッチされたコピー
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