IDEA AND CREATIVITY
クリエイティブの専門メディア

           

名作コピーの時間

青春への思いを燻らせる言葉たち

鈴木晋太郎

    こんなに楽しいのに、なんで泣きたいんだろう。

    日本コカ・コーラ/2001年
    〇 企画+C/津田大介

    いつも感謝 冷静に丁寧に正確に

    AKB48

    これでいいのか?

    大日本除虫菊/2014年
    〇 C/中治信博、直川隆久

ずっと青春にあこがれています。青春いいな。青春うらやましいな。でも、どうやら自分には青春をする才能がないらしいので、このまま青春にあこがれながら死んでいくことになりそうです。

そんな自分が青春適齢期の高校生のときに出会ったのが、1つめのコピーです。これだ、と思いました。これが青春の正体だ、と。"いま"への充実感と、それが炭酸のように儚いことへの不安感が、同時にやってきたことを理解できず、ただ「なんで」とつぶやく青臭さ。これが求めていたやつだ、と思いました。このコピーを知った日から、できるだけコーラを飲み、青春がやってくるのを待つよう心がけていました …

あと65%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

名作コピーの時間 の記事一覧

青春への思いを燻らせる言葉たち(この記事です)
田舎の少年の心を鷲掴みにした言葉
今まで出会い、驚いた「男子が書いている女子のコピー」
もがきながら、すがりつくように触れたコピー
「これなら自分にもできる」と錯覚するほど軽やかだった
コピーは、強くすることもできるし、すべてを殺しもする。
ブレーンTopへ戻る