IDEA AND CREATIVITY
クリエイティブの専門メディア

           

長く愛されるキャラクターの作り方

10年にわたる活動の中で環境キャラクターから企業の顔へ

ENEOS(JXTG エネルギー)「エネゴリくん」

JXTGエネルギーのサービスステーションブランド「ENEOS」のキャラクター エネゴリくんが誕生したのは2007年のこと。当初は環境をメッセージするキャラクターだったエネゴリくんは、今や企業の顔に進化している。

服や靴は全てオーダーメードというエネゴリくんは、基本的にスーツ姿。

子どもっぽくなく、優等生すぎないキャラクター

2005年に京都議定書が発効し、政府主導のもと、温室効果ガスの排出量を6%削減することが目標として掲げられ、多くの企業が積極的に地球温暖化対策や環境問題への取り組みを始めていた。そうした時代背景の中、ENEOSでは家庭用燃料電池「エネファーム」や太陽光発電システムなどを扱う総合エネルギー企業へとシフトを始めていた。

「サービスステーションのイメージが強かったこともあり、当時のENEOSはどちらかといえば男性的でした。しかし、これからの企業のあり方や家庭向けに提供していくサービスを考えると、女性や子どもにも受け入れてもらう必要がある。そこで親しみを感じてもらうためにキャラクターを作ることになったんです」と、クリエイティブディレクター 石川英嗣さんは振り返る。

動物をモチーフに、スタッフ内で検討した結果、環境を感じさせるとして選ばれたのが森に住むゴリラだ。人間社会に馴染みやすく、二足歩行であることがCMなどに展開しやすいことも決め手となった。それを受けてエネゴリくんの原型を描いたのは、電通 アートディレクター 久保雅由さんだ …

あと74%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

長く愛されるキャラクターの作り方 の記事一覧

渋谷区民がみんなで育てるAIの男の子
自治体初の「VTuber」は新人女子アナウンサー
新しい広告の価値を生み出すVTuberの役割
キャラクターを活用した、新しいコラボレーション
賛否両論を集めた「ひよこちゃん」の大変身
福島県の活動と伴走して成長する「ベコ太郎」
10年にわたる活動の中で環境キャラクターから企業の顔へ(この記事です)
相反する世界観の中でキャラクターのかわいらしさを際立たせる
人気番組「ねほりんぱほりん」のキャラクターはこうして生まれた
いつの時代も愛されるキャラクターの作り方
パペットをイラスト化したことで広がった「ポインコ兄弟」の世界
ブレーンTopへ戻る