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デザインの見方

つくり手の主観でデフォルメされた長く愛される王道な作品

関戸貴美子

Winsor McCay『The Complete Little Nemo』


子どもの頃、『リトル・ニモ』というアニメーション映画のビデオを家でよく観ていました。主人公のニモという男の子が夢の中で、夢の国のお姫様に会いに行くまでを描いた冒険の物語です。ただ、ニモの夢は、基本的に悪夢なんです。悪夢のシーンは子ども向けだからといってやさしい演出はされていなくて、「なんだか恐い」と思いながらも何度も観ていました。

アニメ『リトル・ニモ』の原作は、100年以上前にウィンザー・マッケイが描いた漫画です。それを知ったのは、大学のアニメーションの授業で歴史を学んだとき。ウィンザー・マッケイがアニメーションの創始者であると教わり、世界で初めて発表された作品も授業で観ました。シンプルなアニメーションで、その絵が『リトル・ニモ』の主人公のニモと劇中に登場するピエロだったんです。

それから『リトル・ニモ』やウィンザー・マッケイについて調べてみたら、原作の漫画は1905年からアメリカの新聞に掲載されていたことや、私が観ていたアニメーションは、1989年に日米共同で劇場公開用に制作された作品であることなどがわかりました …

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