IDEA AND CREATIVITY
クリエイティブの専門メディア

デザインの見方

ミスチル「HOME」から学んだこと

竹林一茂

    「HOME」(トイズファクトリー)

  • AD/森本千絵
  • 撮影/瀧本幹也

10代の頃から、僕は大のMr.Children(以下ミスチル)ファン。ボーカル 桜井和寿さんの声帯・形態模写をずっと続けていて、2年前の東京デザイナーズウィークで開催された「デザイナーズカラオケのど自慢大会」で優勝したこともあるほどです。音楽としてずっと好きだったミスチルのジャケットや広告のデザインを初めて意識したのは、大学生の時。博報堂が大学で就職説明会を開催し、卒業生としてやってきたのが森本千絵さんでした。

その頃、森本さんはミスチルのベストアルバムやシングルの広告を手がけており、水が染みたような新聞広告、沖縄の岸壁に歌詞を書いたポスターなどが話題を集めていました。長年のファンである僕からすると、森本さんの手がけたミスチルの世界はこれまでとは全く違いました。とても柔らかくて、ミスチルでもこういう表現ありなんだ!という驚きと共に、自分の大学の先輩がミスチルのアートワークを手がけていることに、勝手に親近感を持っていました。

卒業後、日髙英輝さん率いるグリッツデザインにようやく入社し、広告ならではのスピード感のある表現やコミュニケーションにどっぷりと浸かる日々を送っていました。そんな頃に発売されたのが、ミスチルの『HOME』です。渋谷で広告を見て衝撃を受けました。これまでのジャケットと違う優しいテイストで、写真を見ているだけで、そこはかとなくストーリーが感じられる …

あと63%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

デザインの見方 の記事一覧

ミスチル「HOME」から学んだこと(この記事です)
作者の人柄をそのままに、明るさと強さを備えた修悦体
ガッツを持てば、いつもうまくいく
ZINEに見る 人に「伝える」ことの基本
その人自身が体現された文字
デザインを「規格化」するシステム

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
ブレーンTopへ戻る