編集部が街で気になった様々なデザイン
BOOK
加藤典洋『対談 戦後・文学・現在』
(而立書房)
- AD/前田晃伸
- D/齋藤友裕
加藤典洋さんの新作『対談 戦後・文学・現在』は、表紙に描かれた「目」が気になるデザインだ。「タイトルだけを最初にいただいたとき、堅い、難しい内容かなという印象でした。でも原稿を少し読み進めると、そんなことはなく、スラスラと読むことができ、面白い本だなと思いました。そのため、タイトルだけを見て敬遠されぬよう、さらに興味を持ってもらえるように、柔らかくかわいらしい、どこかポップなデザインにしようと考えました」と、アートディレクター前田晃伸さん。
本書は、吉本隆明さん、養老孟司さんをはじめ、多様な人たちとの対談集。そこで前田さんは、向き合っている目で対談を表現しようと考えた。「あまり具体的になるのもカッコ悪いので、目なのか模様なのか曖昧な落としどころを狙いました」 …
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