去る5月26日、東京・千駄ヶ谷に「THINK OF THINGS」(シンク オブ シングス)がオープンした。ここは、コクヨが運営するライフスタイルショップ&カフェ。どんなことを目指して作ったのか、話を聞きに行った。






原宿から千駄ヶ谷に抜ける場所に位置する「THINK OF THINGS」。1階はSHOP&CAFE、2階は多目的スペース「STUDIO」になっており、3階には社員の執務スペースも設けられている。カフェは、OBSCURA COFFEE ROASTERSプロデュース。
クリエイティブセンターが企画運営する場
JR原宿駅の竹下口を出て千駄ヶ谷方面に向かい、3分ほどのところに「THINK OF THINGS(以下 TOT)」はある。グレイを基調にした建物の前面に、白い格子戸のようなグリッドがついている風情は、さりげないながら主張がある。ガラス張りの1階入り口からは、コーヒースタンドと雑貨コーナーがのぞめ、「何の店なのか」と好奇心が湧いてくる。
話を聞いたのは、コクヨ 経営企画室事業開発センターの安永哲郎さんと、経営企画室クリエイティブセンターの星剛さん。控えめながらも、笑顔を浮かべて多くの言葉を紡いでくれた。三層にわたる建物は、1階がショップ&カフェ。「ワークとライフの境界を超える」をテーマに、文具、家具、雑貨類など、暮らしを取り巻くさまざまなものが並んでいる。奥には机と椅子が置かれたカフェスペースがあり、さらに奥には裏庭があって、ベンチスペースが設けられている。
カフェは「OBSCUR A COFFEE ROASTERS」のプロデュースによるもの。コーヒーなどのドリンク類に加え、フード系とスイーツ系のコッペパンサンドが並んでいておいしそう。店内のカフェコーナーでは、コーヒー片手に仕事や勉強をしている人、ミーティングやおしゃべりしている人と、さまざまな使われ方がされている。
2階はスタジオで、ジャンルを越えた人たちが出会い、新しいクリエイティブを生み出す場所を意図している。約28坪の空間は、顔が見える会合をするにはちょうどいいサイズ。内部利用だけでなく、貸出もしているので、ワークショップやトークショーなどに使うこともできる。この手のスペースは、手間隙かけた運営を行うかどうかが鍵と言っても過言ではないが、コクヨの自主企画で、既に椅子にオリジナルデザインを施すワークショップなどを行っていて、自由に楽しそうにやっている姿勢がじんわりと伝わってくる ...