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「タイム&スタイル」がオランダ、アムステルダムに新店をオープン

川島蓉子

家具を中心としたライフスタイルを提案している「タイム&スタイル」が、今年3月23日、オランダのアムステルダム店をオープンした。それも、4フロア900平方メートルにわたる広々としたショップ──どんな意図で作ったのかを取材した。

教会のように時計台がそびえ立つ、運河に面した重厚なレンガ造りの建物がショップになっている。ここは建築家Willem Springerによって1888年に建造されたもので、1階のグランドフロアから2階・3階・地下1階の4層から成る約900平方メートルの空間。建物全体を使って、日本で作られた家具や照明器具、テーブルウェアなどの陶磁器やガラス製品、タオルなどのテキスタイル製品といった製品を中心に、生活を司る道具類から盆栽や現代美術作品などを展示している。

「空間の持つ力に惹かれて」出店

「東京ミッドタウン」や「玉川高島屋S・C」などでショップ展開している「タイム&スタイル」は、1995年に自由が丘に出店し、家具ブームの先陣を切ったショップとして脚光を浴びた。その後、家具に留まらないライフスタイルを提案し続けており、折に触れて、社長を務める吉田龍太郎さんの話を聞いてきた。穏やかな語り口ながら、日本のモノ作りに対する熱い思いは、海外に向けての発信にも及ぶ。だから今回の出店も驚かなかったが、なぜオランダのアムステルダムなのか──。

運河と緑に彩れたアムステルダムは、高層建築がほとんどない街で、交通手段として自転車が多く、戸外のカフェでくつろぐ人々の姿から、暮らしの豊かさを楽しんでいる様子が伝わってくる。「タイム&スタイル」が新店を設けたのは、運河に架けられた橋のたもと。尖塔を抱いたレンガ造りの建物は、遠目からでも目を引き、上質な年月の重みを感じさせる。1888年に建てられ、130年の長きにわたって警察署として使われてきたもので、オランダの歴史保護建造物に指定されている由緒正しき建物だ。

静謐な外観に少し気圧されながら扉を開けると「タイム&スタイル」の世界観が繰り広げられている ...

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