あの人はどう考えているの?その時もっとも気になる質問に対して、複数のクリエイターに回答していただくコーナーです。
『幸福を見つめるコピー』
岩崎俊一さんには、生前いちどだけお会いしたことがあります。そこでいただいたコトバが「震えながら、胸を張って生きる。」このコトバに何度、私は背中を押してもらっただろうかと思います。このコトバがあったから、書籍『伝え方が9割』も書こうと思ったし、自分の会社もつくろうと思いました。歩いているだけで傷がつきそうな世の中で、その傷もふくめ自分のあたたかさ、他人のあたたかさに気づかせてくれる、真夜中の陽だまりのような本です。
『ONE PIECE』
少女漫画に慣れ親しんでいた12歳の私にとって、スクリーントーンを使わない白黒の表現や、シンプルな目のキャラクターデザイン、何より王道を行く話と演出の面白さは衝撃的だった。信念を持ち続ける登場人物たちの姿は、夢を追う10代の自分にはど真ん中に響いたし、大勢の心を掴む物語の力を知った。一体どういう人が書いているんだろう?と舞台裏が気になってしまったのは、やはり自分は読者側ではなく制作者になりたかったからだと思う。…