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読者が選ぶブレーン広告グランプリ 2016

発表!読者が選ぶ広告グランプリ2016 ― GOLD/SILVER/BRONZE

2016年、あなたの心に一番残った広告、そして広告にまつわる出来事はなんですか?昨年に引き続き、ブレーン編集部では「読者が選ぶ広告グランプリ」アンケートを実施、学生からクリエイティブディレクター、広告主の皆さんまで、さまざまな立場の方から「2016年の広告」へのご意見をいただきました。その結果をここで発表します。

さて、あなたの気になった広告はここに入っているでしょうか。今年も編集部のトーク形式で、読者の皆さんから寄せられたコメントと共に2016年の広告、そしてトレンドを振り返ってまいりたいと思います。後半では、「2016年の広告クリエイティブ重大ニュース」を発表。2016年に起きたさまざまな出来事を見つめ、来たる2017年を迎えるための準備としていただければ幸いです。

GOLD:リオ大会 閉会式 東京プレゼンテーション

Tokyo2020/Shugo TAKEMI

読者コメント:安倍マリオのインパクト。何度見ても奥深い構成で、関連付けられた事項がとても多くて素敵だった(30代女性・広告宣伝担当)/東京五輪への期待感が高まり、日本全体のイメージアップにも繋がって、今年イチ「広告」として大きな効力があったような気がします!( 20代女性・コピーライター)/世界に向けてTOKYOを広告した(30代男性・コピーライター)/日本人にも椎名林檎の起用などで興味を持たせつつ、全世界の人がわかるものを作っていた(20代女性・大学生)

SILVER:宝島社「あたらしい服を、さがそう。」新聞広告(ADK)

読者コメント:人選/タイミング、いずれも素晴らしかった(20代男性・ブランドマネージャー)/宝島社の広告、コピーは毎回するどさがあって個人的に好きだから。また、メディアに取り上げられる回数も多かったから(20代女性・大学生)

SILVER:赤城乳業
ガリガリ君「値上げ」テレビCM(電通)

読者コメント:ネガなトピックが入口なのに、出口ではすごくポジなイメージになっている。歌がまた素晴らしい。今年いちばん嫉妬した広告(50代男性・クリエイティブディレクター)/商品の値上げというマイナスの情報を真摯に伝えている(30代女性)/出演者は社員、演技はワンアクション、カメラワークはワンカット撮影、CGなし、テロップにエフェクトなしという作りに驚かされた(40代女性・広告宣伝担当)

SILVER:Amazon Prime「変身する犬」テレビCM(博報堂)



読者コメント:昨今ムチャクチャ多い情報量の中で、スキマをついてくる安らぎがあった(30代男性・アートディレクター)/サービスの体験が伝わる(20代男性・プランナー)/奇抜な商品も扱っており、しかもすぐに届くという趣旨がわかりやすかった(男性・大学生)

BRONZE:宝島社
「死ぬときぐらい好きにさせてよ」新聞広告(電通)

読者コメント:長生きが正義になっている世の中に疑問を呈する、宝島社らしい広告だと思います。樹木希林さんのキャスティングが抜群です(20代男性・プロデューサー)/絵画のような、写真のような不思議な画面の中に、力強いコピーが浮き立っていました(20代女性・大学生)

BRONZE:日野自動車「ヒノノニトン」
シリーズテレビCM(博報堂)

読者コメント:言葉が耳に残る(20代男性・プランナー)/子どもがよくこのCMのフレーズを歌っています(40代男性・会社員)/2人の掛け合いがいつも楽しみ(30代男性・プロデューサー)/つい口に出して言いたくなるリズムがある(20代女性・プランナー)

BRONZE:日産自動車
「INTELLIGENT PARKING CHAIR」 (TBWA\HAKUHODO)

読者コメント:技術広告なのに、チャーミング。思いっきり真面目に、不真面目。好きです(30代女性・コピーライター)/圧倒的なバズ。一般 の人にとっては興味がない技術を、ここまでバズらせて商品の技術力アピールに落とし込むのはスゴイ(30代男性・クリエイティブディレクター)

TOKYOのイメージを新しい形で演出したリオ大会

A子▶ ゴールドには日清カップヌードルの「OBAKA’S UNIVERSITY」も入っています。こちらも学生中心に、若い人の支持が高かったCMです。ターゲット層にまさに響いていますね。

C美▶ 「バカをやろう」と企業が言うのがまず驚きで、勇気があると感じました。

B子▶ 第1弾のCMがクレームで放送取りやめになったという出来事はあったけど、第2弾以降も継続したことで、結果的に人気のシリーズになったよね。

A子▶ そうですね。もうひとつ、ゴールドはリオ大会の東京プレゼンテーションが入りました。読者からのコメントでも、「日本全体のイメージアップにつながったという点でこれは広告だと思う」という意見をいただいています。プロジェクト特集(12月号)でも色々とお話を聞かせていただきましたが、実は組織委員会の方が佐々木宏さんに声をかけたのが、一番大きなディレクションだったんじゃないか?と後から思ったりしています。

B子▶ サムライや忍者みたいな、いかにもベタになりそうなところを、しなかったのがよかったよね。

A子▶ 最初はそういう案もあったみたいですが、『これだけ世界の人が忍者のコスプレをしている中で、現代の日本人がやったって結局コスプレになる。その時オリジナルの格を見せられるのか?』と指摘したという椎名林檎さんのエピソードが面白かったです。

B子▶ 伝統と今をどう結ぶかが、新しい形で考えられていたよね。

報道的なアプローチで話題に赤城乳業の「値上げ」CM

A子▶ シルバーには、ベッキーが登場した宝島社の「あたらしい服を、さがそう。」が入っています。

B子▶ 今年はタレント問題が多発した年だったけれど、その象徴ともなる1枚ですね。堂々30段広告でカムバックを印象づけました。

A子▶ 本当はボディコピーもあったけれど、目にした人に自由に考えてもらう余白を作りたいと、キャッチのみにしたという話でしたね。

B子▶ 宝島社と言えば、樹木希林の「死ぬときぐらい好きにさせてよ」もブロンズに入っているね。

A子▶ 今年は樹木さんが広告でこれまでに以上に大活躍された年でしたよね。宝島社に西武・そごう、三井のリハウス…コピー年鑑ではコピーの神様にもなりましたし!

B子▶ 樹木さんはなぜか幽霊とか神様とか、人間じゃない役が多いんですよ。赤城乳業の「値上げ」は曲の使い方がうまいよね。高田渡の「値上げ」という昭和の名曲をそのまま使っていて。

A子▶ えっ、そうなんですか!?まるでこの企画に合わせて作ったかのような…。真面目なCMと見せて、最後の「60→70」でちゃんとオチがつく感じがするのも、赤城乳業らしくていいというか。

C美▶ 値上げしているのに、好感度が高まるCMってすごいですよね。

B子▶ そして、値上げの前後の2日間だけテレビで流したという、タイミングの設定のうまさも話題づくりに一役買いました。Amazon Primeの犬と赤ちゃんのCMはCMの好感度がとにかく高かったみたいですね。「動物」と「赤ちゃん」という鉄板の要素が入っているのはもちろんだけど、ストーリーと曲が合っていると感じました。あの曲はオリジナルで作ったんだよね?

A子▶ そう聞いています。その曲もAmazonで売っています。このCMは、赤ちゃんと犬が見つめ合うあの間が、やっぱり印象に残るんでしょうか。

B子▶ 今はテンポの早いCMが多いから、ああいうゆっくりしたテンポのCMが逆に目立つのかもしれないね。

A子▶ ブロンズにはヒノノニトンのCMも入りました。

B子▶ このシリーズも2014年に始まったからだいぶ長いね。今はテレビを見ていない人も多いから、すぐに表現を変えちゃうと覚えてもらえない。今年ランキングに入ってきたということは、長く続けることに意味があるということを表しているように思います。

A子▶ 3年でやっと定着」が実感値だと、CM特集(10月号)で電通関西支社の古川雅之さんも言っていましたね。

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