クリエイターのオフィスを訪ねると、よく見かける、大きな本棚。忙しい仕事の合間に、クリエイターたちはどんな本を読んで、どのように仕事に生かしているのか。第91回目は、漫画家のかっぴーさんに、仕事や人生に影響を受けた本について聞きました。
『モジャ公』(藤子・F・不二雄大全集)
藤子・F・不二雄(著)
(小学館)
ドラえもんを知らない人はいませんが、モジャ公を知らない人は結構いる。知ってたとしても漫画を読んだことがある人はとても少ない。
モジャ公、めちゃくちゃ面白いんです。ぼくが最も尊敬しているクリエイティブディレクターの上司が「企画の考え方の参考に」と紹介してくれたので半信半疑で読んでみたんですけど、常識から逸脱したユーモアセンスの虜になりました。藤子・F・不二雄と言ったら、もう日本国民全員が口を揃えて天才漫画家と言うでしょうが、モジャ公を読んだ後には「もし彼が広告業界にいたとしても大天才になっていただろうな」って思います、ホントに。ぜひ読んで欲しいのでネタバレしない程度に…本作はめちゃ可愛い宇宙人「モジャ公」とロボットの「ドンモ」そして地球人の少年「空夫」が宇宙を旅する物語なんですが、例えば不死身の惑星では …