「うちで踊ろう」(2020年、星野源)他
名言ヅラしていなくて、みんなのおもちゃになるようなコピーが好きです。「ダッダーン」は幼稚園でゲラゲラ笑いながら真似していた、原体験とも言えるコピー。当時はダダンというのが商品名だということも知らず、ただ語感が面白くてひたすら繰り返していたのですが、それってコピーの究極の到達点ではないかと思うのです。意味がないけれど魅力的な言葉には今でも強い憧れがあります。
名作コピーの時間
3M/2001年
Vidhur Vohra
VOLVO/1991年
廣澤康正
遣隋使/607年
新入社員のころ、海外の名作広告を勉強していた時に、一枚のポスターに出会いました。ポストイットの広告なのですが、ガンジーの写真にポストイットが貼られ、ただひとこと「Don’t forget.」というコピーが添えられています(マザー・テレサや、広島の原子雲をモチーフにしたシリーズもあります)。広告でこんなことができるのか、こんな風に人を感動させられるのかと、大いに興奮したのを今でもよく覚えています。天野祐吉さんは「もともとすぐれた広告は …