冬の風物詩を盛り上げる 岡田園長のアクスタ登場
京阪電気鉄道が運営する、大阪・枚方にある遊園地「ひらかたパーク」といえば、季節ごとに展開されるユニークな広告が有名だ。今冬はイルミネーション「光の遊園地」を2024年11月から2025年4月にかけて開催しており、「超ひらパー兄さん」であり園長を務める、岡田准一のアクリルスタンドの販売も開始した。
PICK UP
トヨタ自動車は7月下旬、プリウスの試乗を促すためのキャンペーンをスタート。異業種の企業とコラボレーションすることで、試乗気分を味わえるコーヒーとガムを開発するという異色の企画だ。
ブルーボトルコーヒーとのコラボグッズ。
試乗味コーヒーのポスター。
まったく味が想像できない。そんなコーヒーとガムが7月と8月に発表された。その味は「試乗味」。トヨタ自動車がブルーボトルコーヒーとロッテとコラボレーションして、プリウスのキャンペーンのために開発したものだ。ガムとコーヒーはドライブのお供であり、車との相性はいい。
試乗味のコーヒーは、ブルーボトルコーヒーの味を司るスタッフがプリウスに試乗して感じた走りや乗り心地を表現し、「飲む、試乗体験」を目指した。実際に都内店舗で提供したほか、コーヒー豆とマグカップを店舗とオンラインストアで販売した。
一方、試乗味のガムはロッテのチューインガムの研究員に同じく試乗した感覚を表現してもらった。吸い付くような走りの刺激感と滑らかさから「噛む、試乗体験」を目指した。全国のトヨタ自動車の販売店にて無料で配布したほか、ロッテのECサイトで一部販売した。
今回、異業種間でコラボレーションした狙いは、新規顧客の試乗促進だ。データ分析をしたところ、ターゲットは情報感度が高く、ネットニュースやSNSなどから情報を得ていることが多かった。そこで、ネット上で「プリウス試乗」を話題にすることで、実際に試乗したくなる仕掛けにした。
企画を担当した電通の嶋野裕介さんは、キャンペーンを成功させるためにポイントが3つあったと語る。「1点目は、ストレートにプリウス試乗に興味を持ってもらうこと。2点目は、ネット上で話題になるような引っ掛かりがあること。最後の3点目は、実際にお店に行ったり、SNSで紹介したくなったりする存在であることです」。
こうした点を考慮した結果、企業間同士のコラボレーションで、試乗味の新商品を開発するという手法に行き着いた。「一社だけでは単なる広告キャンペーンとしてメディアや消費者に受け止められてしまう。それが企業間同士の商品開発になると、経済面などの違った角度のニュースにもなりえます」。メディアやSNSへのPR活動に加えて...