THE ONE SHOW2016レポート
カンヌライオンズ、クリオ賞と並ぶ、世界三大広告賞の一つ、THE ONE SHOW。『ブレーン』は今年、THE ONE SHOWとメディアパートナーを提携したことを機にニューヨークで取材を敢行しました。同賞のクリエイティブボードメンバーであるPARTY 伊藤直樹さんとともに審査員、そしてボードメンバーを訪問。いま彼らがどんなことを考え、新たなるクリエイティビティを生み出しているのか。その組織のあり方とともに考えます。
THE ONE SHOW 2016 レポート
今年オフィスを移転し、「THE CONNECTED OFFICE」を標榜したR/GA。広告だけではなく、スタートップ企業とのアクセラレータプログラムを積極的に進める彼らのビジョンとは?
R/GA シニア・バイス・プレジデント/エグゼクティブクリエイティブディレクター Chloe Gottliebさん。
PHOTO:GION
ニューヨークのR/GAは昨年、カンヌライオンズでエージェンシー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。それは誇るべきことで、とても嬉しかったのですが、それよりも重要なのは異なるタイプの仕事で受賞したことです。1つ目はHammerheadとOwletで、スタートアップがデザイン、ブランド、マーケティングなどのアイデアを形にするときの手助けをする、アクセラレータプログラムから出た作品です。
2つ目はインドア・サイクリング「Equi-nox」です。ハードウェア、ソフトウェア、データによってクリエイティブに自転車を作り上げるというとてもR/GAらしい仕事です。
そして3つ目はより伝統的なコンテンツである動画「Love Has No Labels」です。これはAd Councilのための作品で、心に訴えかけるような物語性があり、何百万回も再生されました。このように、製品、システマチックな仕事、サービス、デザイン、物語など、いろいろなタイプの仕事が評価されたことは、R/GAをとてもよく表していると思います。
Hammerhead
スタートアップの世界は、新しい技術や世界に役立つ新しいアイデアを発明していく素晴らしいコミュニティですが ...